007 0.5言語という問題が生まれた

窓の女は、林で会った女性を思い出していた。

 

彼女は、あの男みたいに、お話できないのだろうか。

 

呼びましたか?

 

林の彼女、あなたみたいに話せないんですか?

 

おそらく話せません、0.5言語から抜け出せない者だと思います。

 

0.5言語?

 

0.5言語は、この星に来て、テレパシーではない言葉に触れたことで、私たちに起きた問題です。

 

どんな問題なんですか?

 

例をお見せします。

 

赤。

 

赤、色の赤?

 

テレパシーでは靴下を伝えました。組み合わせる赤い靴下です。

 

組み合わせると赤い靴下?でも言葉は赤、テレパシーは靴下、どっちも中途半端でわからないです。

 

そうです、だから0.5。言葉もテレパシーも中途半端、組み合わせ方も人それぞれ違う、会話がしづらくなります。これが0.5言語です。

 

若い頃は私も似たようなものでした。相手に甘えて主語を考えなくなるんです。じつはね、今もたまにありますよ。

 

たしかに、若い仲間に多いです。練習すれば克服できます。

 

それまではジェスチャーを使わせています。

 

窓の女は、あれが「上から来た」のジェスチャーだと気がついた。